COVID-19対策特許を検索してみる
昨年はコロナに振り回された1年であったと思いますが、今年も年明け早々には緊急事態宣言が発令され、まだ、しばらくは落ち着かない状況が続くのかと思われます。
特許出願から公開特許公報が発行されるまで1年半を要しますので、気が早いとは思いますが、そろそろ、昨年1月以降に出願された、COVID-19対策の特許が検索できるのでは?と思い、感染陽性者数の低減に役立ちそうな特許を眺めてみました。
検索式
(全文=(COVID-19+COVIT-19)+全文=([新*コロナ]W10)+全文=(コロナ*感染)+全文=(コロナ*ウイルス)+全文=(パンデミック))*出願基準日=20200101以降
→341件
341件のうち、特許の件数は51件でした。残りの290件の実用新案の多くは、マスク及びマスク付帯品と、フェイスシールドに関するものでした。
特許の51件の中から、感染者数の低減につながる技術に関するものとして、以下の2件を抽出しましたので、ご紹介します。
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を思い出させるような特許です。(最近はCOCOAの話題を聞きませんが、普及率や導入による効果はどうなっているのでしょうね。)
特許の内容は、「PCR検査の陰性証明情報」や「ワクチン接種済み証明情報」を活用してゲートの通過許可をする移動者制御システムです。
★特許第6778348号 体温測定機能付きの手のひら静脈識別装置
手のひら静脈を使って、非接触で入退室管理と検温機能を行える装置に関する特許です。おでこに比べて手首の温度は外界の温度や湿度の影響を受けにくく、かつ真の体温からの偏差が小さいそうです。
ITを活用して感染を抑え込んでいる成功事例としては、台湾の事例が紹介されることが多いですが、技術立国であるはずの日本で、その技術力を生かした感染陽性者数を低減させる対策が実施されることを期待したいですね。
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